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競馬AIでポルシェを買う話(2020年 第1 四半期 +343万)

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こんにちは(笑)

2020年も四半期が過ぎましたが、みなさん進捗どうですか。
これから3ヶ月に1度くらいは、収支を報告しようと思うよ。

松風の2020年1月~3月末までの成績は、購入金額94,520,900円、払戻金額97,951,770円で、収支は+3,430,870円でした。

税金の600万円をセルフ源泉徴収し、ふるさと納税で100万円の税金を事実上先払いしましたので、今年は1000万円くらいのバンクロールからのスタートでした。
年末年始に入れた松風システムのアプデで、新年早々バグを出して大負けしてしまい、それから暫く停滞が続いていました。
それを取り返せたのがようやく3月の半ばで今に至ります。

私が保守的な目標として捧げている年10倍のペースは、複利を前提にすると、四半期で10の4乗根=約1.8倍なので、そのペースには少し足りていません。

でもまぁ、この程度の下振れは気にしていません。複利の場合、流れを掴んだらほんの数週間で2倍3倍、とできる事は昨年証明しましたし、その時が来るまでにバンクを減らさず耐える事はとても重要です。
高松宮記念では降着で掴みかけた500万円が指の隙間からすり抜けて行きましたが、額的にはちょうどあれ一回ぶんくらいの下振れですね。

去年の今頃は原因不明の不調でふてくされていたので、それに比べたら願ってもないことです。

特に言うこともないので、これまであまり話してこなかった松風システムの内側も含めて、年始にどんなバグがあったかの小話をしたいと思います。



松風システムは、8つのモジュール(部品)から成っています。
それぞれが独立した役割を持ち、連携をしながらデータの収集、モデリング、予測、購入、ツイート、スケジューリング、分析基盤の提供などを行なっています。

それぞれのモジュールには名前がついています。キザなプログラマーは、システムやモジュールの命名にその願いを込めます。
私も今の会社に入社するまでは「Predictor」(予測マン)とか「ModelGenerator」(モデル生成マン)とか淡白な名前を付けていましたが、入社してからキザなプログラマーになり、松風の配下にあるそれぞれのモジュールは、どれも魔法のように素晴らしい名前がついています。
多くの名前はギリシャ神話の神様から取っています。

たとえば、データベースの保守管理を行うモジュールはギリシャ神話の主神から「Zeus」です。データは全知全能だからです。
モデリングを行うモジュールは「Poseidon」です。なんといってもギリシャ神話で、馬を作ったのはポセイドンですからね。
wikipediaにも「競馬の守護神」とすら書いてありますね。今発見しました。松風のモデルはだいたいPoseidonによって作られています。

そんな感じで、年始のバグはそんなモジュールの中の一つ「Themis」が犯人です。

テミスは、法や掟を司る女神です。司法の象徴ともされており、最高裁判所の前にもテミス像がある事で有名です。

テミスの外見的な特徴は3つあります。
右手に高く掲げられた天秤。左手にしっかりと握られた剣。そして、目隠しで覆われた顔です。

天秤は、正邪を計る「正義」の象徴であり、剣は罪を裁く「力」です。
そして目隠しは「法の下の平等」を表していると言われています。彼女の前では、外見や身分によって、天秤の針が傾くことはありません。
曰く「剣なき秤は無力、秤なき剣は暴力」ということだそうです。

私は法学部卒なので、昔からこのアイコンがとても好きで、なんなら「競馬AI テミス」という名前は最後まで「松風」とデッドヒートを繰り広げました。

松風システムの中でThemisは、どの買い目を、いくら買うかを決定しています。
これは松風の競馬予想の最後のレイヤーで、Themisにはもはや馬や騎手の具体的な情報は渡されません。
Themisが知るのは、確率とオッズ、そして松風の預金残高のみです。
彼女は目隠しをしているから、騎手がルメールだろうが荻野極だろうが関係ありません。
私が制定した法に従い、確率とオッズを天秤にかけ、買い目を厳格に決める。これがThemisの仕事で、これまでの松風の躍進の立役者の一人になっています。

「資金力なき予想は無力、予想なき資金力は散財」



競馬の開催中、松風は裏で色々なジョブをこなしています。
決まった時間にデータを収集し、整形し、予測をして、レースが終われば結果を確認して、的中を照合しなければなりません。
昨年までは、なぜかそれを一つのプロセスでやろうとしていたので、写真判定等で結果の取得が遅れると、その後の予想が間に合わないという事がありました。
しかし私の技術力の向上によって、ついに「別プロセスでやればええやんww」という事を思いついたのです。

その別プロセスで実行するアップデートを正月休みに入れたのですが、その時、別プロセスに渡されるThemisが、Themisの実体ではなく、Themisのコピーだったんですよね。
馬券を購入しThemisのコピーのバンクロールを更新しても、実体のバンクロールには伝わらず、馬券が外れても追い下げが効かずにオーバーレートで突っ込んでしまいました。

多分200万くらい余計に負けたんじゃないかなぁ。

松風はいつまで経っても動作が安定せず、ツイッターで毎度ギャーギャー言って恥ずかしいところをお見せしています。
でもそれは、今日に至るまで積極的な開発と改善の賜物。日々の膝の擦り傷は、歩みを進めている証拠と捉えていただきたい。

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